FX(主にドル円)のヘッジとして取り組む方も多い日経225先物取引

「ヘッジ」とは、リスク回避という意味で、リスクヘッジというのが正しい言い方ですが、投資の世界においてはヘッジだけで表現されることが多くあります。

 

そうは言っても、実際には保有している株と日経平均株価がいつも必ず連動するという訳ではありませんので、日経225先物の採用銘柄の中においても特に株価指数に連動しやすい現物株を持っているという時においてヘッジが有効であるといえます。

 

こうした「ヘッジ」は、日経225先物取引が個人でも割と簡単に利用出来るようになったことにより、個人投資家の間でも徐々に利用されるようになりました。

 

ここで、具体的な例を挙げて考えてみることにします。例えば、あなたが現物株を持っており、目先の相場全体が下げそうだという時、日経225先物を売り建て、リスク回避をします。これは、株式を売却してしまうことと基本的にはなにも変わりませんが、より少ない証拠金によってリスクヘッジが出来るというところが特徴になります。

 

私募などにより巨大な資金を集めた投資信託を「ヘッジファンド」と言ったりしますが、なぜそう呼ばれるのかというと、買建て玉と売建て玉をたくみに組み合わせて、リスクヘッジをしながら利益を確定するという売買手法を取っていることよりそのように呼ばれるようになりました。

 

さらに、銘柄を多数保有していることや、近いうちには特に保有している現物株を売るつもりがないこと、持ち合いなどの条件の都合で売ることの出来ない等の理由でもヘッジは利用されます。

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で展開される日経225先物取引とは

各国の時差の関係がありますので、それを加味すると実際にはほぼ1日中どこかの国で取引が行われています。

 

その中でも、シカゴ先物市場(CME)においては、大阪証券取引所とは取引時間が異なるため、翌営業日の日経平均や日経225先物の動きを読んでいく上では非常に参考になります。
シカゴにおける日経225先物価格は特に日経225に大きな影響を与えます。

 

そのようなことから、寄り付き前のシカゴにおける日経225先物の情報を捉え、日本における日経225先物の動きを探ることがとても大事であると言えるでしょう。

 

どの国における日経225先物取引においても、値幅が大きいということ、取引高が高いということ、流動性が高いということが特徴として挙げられる商品として、とても人気のある先物取引となっています。

 

シカゴ日経平均先物の取扱時間についてですが、日本時間で通常の場合は、午後5時から翌朝6時15分となっています。しかし、サマータイム等があるため、時間が変更になることがあります。

 

シカゴでは、日経225先物の他にも、ナスダック100やS&P500の先物もあり、アメリカの市場に大きく影響を与えていますし、さらには日経225先物にこれらの値動きが響くこととなります。

 

日経平均は、前営業日のシカゴ日経平均先物の終値に対してさや寄せをするような動きを見せることが多々あるためです。

 

日経225先物取引は、日本だけでなく海外の市場においても取引されていて、シカゴ、シンガポールでも日経225先物取引を行うことが出来ます。


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